市場価値との付き合い方
フロントエンドエンジニアになってから「市場価値」というものを常に意識していたのだが、最近これに関して考えが変わったので、メモ代わりにブログを書く。
過去
「市場価値」は、「自分が市場的にどのぐらいのお給料がもらえるご身分か」だけであり、それ以下でもそれ以上でもなかった。
そのため思考回路は、
- 市場価値が高い = 給料がいっぱい貰える = 嬉しい
- 市場価値が低い = 少しの給料しかもらえない = 嬉しくない
それだけ。
現在
「市場価値」は、「このぐらいの対価を得られる働きができるというレベル」であると同時に、「自分が組織に対して、プロダクトの成長に対してどれだけの貢献が可能かを数値化して視覚化したもの」に変わった。
以下詳細。
プロダクト志向
自分は「成長に携わりたいと思ったプロダクトに開発として加わることで、成長を見届けたい。より良いプロダクトにしていくために自分の力を使いたい」と思っている。
自分は退勤後や休日にコードを書くのが好きで、いろいろな技術を試したり知るのが好きな性格をしている。そういった意味だと技術志向ではあると思う。
しかし、こういった技術は「プロダクトをより良いものにするために身に着けている」という考えが奥にある。
自分が身につけた技術でプロダクトがより良くなるのであれば相当嬉しいし、モチベーションも上がる。
なので、強いて言うならば「プロダクト志向」なんだろうなと思っている。
市場価値はプロダクトへの貢献可能レベル
では、そんな自分にとって市場価値は何なのかというと、「プロダクトへの貢献可能レベル」だと考えている。
市場価値が高いと、プロダクトに貢献できる余地が非常に大きく、逆に低いと、プロダクトに貢献できる余地が小さい。
そう考えると、自分にとっては市場価値は高いほうがいい。なぜなら、そのほうがプロダクト志向な自分にとってプロダクトの成長に携われる機会が増えるからだ。
お金でスキルを測るのはわかりやすい
「お金」という「その時点で誰にとっても価値が同じもの」でスキルを測るというのはめちゃくちゃわかりやすい。なぜなら、高ければ高いほど、他人とのスキルの差が如実に現れるからだ。
多くの人が市場価値が高い人のスキルを真似すると、市場では飽和してしまい供給過多になって、市場価値は上がらない。他方で、まだ市場では稀だが実用的なスキルセットを持った人材というのは常に市場価値が高いはず。そして、市場価値が高いと、プロダクトの貢献可能レベルが高い。
つまり、稀なスキルを備えた人物が、サービスをよりよいものにしていくと考えている。
武器となるものを見つけるために
市場価値が高ければプロダクトに貢献できることはわかったが、だったらどういった人材を目指せばいいのかの手がかりが知りたい。
そのヒントはソフトウェア・ファースト
に書かれていた
- 好奇心
- 持続性
- 柔軟性
- 楽観性
- 冒険心
といった特性を持った上での、「T 型人材」「π 型人材」「遠い島を選ぶ」という意識なんだろうなと思う。
この記事を書いている現在もどういった武器を手に取ると市場価値を高められるのか試行錯誤中なので、早く自分にしっくり来るキャリアパスを見つけてプロダクトに貢献したいものだ。